CB1100F SC11 欧州モデル
『乗ろうと思って動かしたら重くて動かない』
依頼を受けましたので行っていきます。まず疑う箇所はブレーキの引きずりです。店内で移動させるのも大変なくらい抵抗があるのでフロントのキャリパーを外した状態で移動させます。
画像でもわかるぐらいダストシールがよれよれです・・・ピストンシールは目視では違和感ありませんがダストシールがこの状態だと限界です。
ピストンを戻す重要な役目をしているピストンシールですが今回はダストシールの劣化でピストンの動きを妨げていた可能性もあります。ダブルパンチで動きを妨げていたのかもしれません。いずれにしてもオーバーホールしていきます。
※ブレーキが引きずった状態で走るのはご法度です。非常に危険です! 最悪ブレーキホースがパンクして最後は転倒して止まる・・・乗る前に押して歩いた時、違和感を感じたら乗らずにお付き合いのあるバイクショップに預けてください。 バイクの押し歩きはたまにやってみるといいと思います。ブレーキの引きずりだけでなく状態の良いオートバイは車重が重い車種でも押し歩きは軽くできるはずです。
リアブレーキも同様の状態だったのでブレーキキャリパー3機、全てオーバーホールしてブレーキパッドも交換となりました。
オーバーホール終了後、ブレーキホースを取りつけてオイルを入れて動きと漏れの確認をしていきますが、右キャリパー側のユニオン(バンジョー)部分からブレーキオイルが滲んできました。画像を忘れてしまいましたが、ユニオンに段付きが確認できました。オイルシールワッシャーは交換して組み付けたのにおかしいな・・と思ってかくにんしたらそんな状態でした。
この部分のユニオンボルトはオイルが通る中空構造のためトルクをかけすぎると折れてしまいます。適正トルクをかけて漏れてくる場合は、キャリパーかユニオンのどちらかに不具合があるので必ず対処してください。
ホースは交換となりました。ステンレス+メッシュでいい感じです。TRACのリンク部分のラバーも裂けていたので交換しました。ANDFとかこの時代はアンチノーズダイブ構造のフロントフォークが主流でしたが、スプリングの特性かフロントフォークの内部構造の問題なのか今ではこんなものは付いていませんので補わないといけないのかな? とにかく整備性は悪いです。
リアサスペンションオーバーホールです。KONIです。リアサスは信頼ある専門のさす屋さんにお願いしています。リアスタンドからおろして瞬間に違いが判るほどでした。行ってよかったです。
シートに穴がいてテープで応急処置して乗っていたのでこれを機会に張替です。あんこ抜きがされているで少しコツがいりますが張替完了です。
メーターのラバーが弛んではみ出そうとしていたのでここも交換です。目につくところや気になったところはとことん気になつてしまうものなのでこれでいいでしょう。
常連さんが来ていたので留守番をお願いして試乗です。ブレーキ・リアサスペンションの動きを感じながら試乗を行いました。試乗後、オイル漏れ・各部締め付け部を再度確認して完了となりました。気持ちよく回るエンジンです。ホンダらしいとても安心な正統派空冷4気筒だな~って思います。 しかし現状中古車相場見てびっくりです! 誰が買うねん! 中古相場何とかせー! いや・・何とかしてください・・・・
CB1100F 欧州
- 4ストローク並列4気筒 空冷
- 車両重量 243kg
- 110ps/8500rpm
- 9.9kgf・m/7500rpm
CRF150L SX3ハンドルバー取り付けです。そのまま取り付けできません・・・要加工ですが取り付けました😀 ハンドル幅もカットしてあります。こんなもんですね・・いい感じです
いよいよ3月です。今シーズンの冬は寒さと雪が大変でした😂 本格的なシーズンになる前に先手を打ってオフロード盛り上げていきましょう😀
コロナ・物価上昇・戦争 最近の世の中はいろいろです。今の10代・20代の人たちは何を思っているんでしょうか?きっと自分たち世代より強くなるんじゃないでしょうか。自分の意識とは関係ないところで問題が起きてそれに対応しなきゃいけないんですからね。ですけどそれは自分たちの世代が引き起こして対処できていないからのような気もします。これ以上世の中が混乱したらオートバイどころではないでしょう。
ですが、オートバイが在って、在り続けてきたことの意味をとことん追求して、ダメな時もいい時もオートバイのおかげで全てOKにしてくれることを信じて続けていこうと思います。なんとなくわかってもらえる人もいるんじゃないでしょうか🌸
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